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第2回ボルネオ島 ボルネオ島旅行記〜幻のミミナシオオトカゲを求めて〜

ミミナシオオトカゲ、その実態に迫る−個体データと形状−

 私たちは、2012年11月に、ついにミミナシオオトカゲの発見に至りました。その記念すべき発見第一個体のデータを紹介します(さらに2013年の調査で3個体を発見しています)。

  • 汚れを落とし、白いシーツを敷いて撮影した

    汚れを落とし、白いシーツを敷いて撮影した

  • 性別:おそらく雄
    体重:69g
    全長:43p
    頭胴長:21.5p
    頭部:2.5p
    頸部:3.5p
    前脚:2.5p
    後脚:2.5p

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 発見したミミナシオオトカゲは、全長約43p。総排泄孔下部の一対の膨らみから、性別は雄と思われますが、定かではありません。背面と頭部は濃い茶褐色で、側面は少し黄色を帯びています。頭胴と尾の長さがほぼ同じであり、四肢が短いため、全体的にずんぐりとした印象を受けました。体重は69gとサイズのわりには軽いといえるでしょう。
頭部は扁平で、一見すると毒トカゲ科にとてもよく似ています。鼻孔は上向きに付いており、周辺は僅かに膨らんでいます。目は小さく、丸い瞳に、銀色のアイリング、そして下から持ちあがる透明な瞼があり、それを閉じた状態でも、外界を確認できるのかもしれません。目の後ろには2列の大形鱗が並んでいます。なお、大型鱗にはピットに類似した感覚器官があるという説もありましたが、今回の調査では確認する事が出来ませんでした。
頸部は頭部よりも長いですが、太さはあまり変わりません。頸部から背面には6列の大型鱗が畝をなして走りますが、胴部より背面中央の2列以外は乱れはじめ、若干ランダムになります。また、大形鱗の間には、僅かに角張った小鱗が多数存在します。
前脚、後脚、共に2.5p。胴部と同様に、大形鱗が並んでいます。指は前脚、後脚共に五指あり、長さは4oから11oです(例:右前肢の指第一指から順にから順に5o、8o、11o、6o、4o)。爪は透明で、緩く湾曲しています。
喉元は、暗色にうっすらと細いストライプ模様が入り、それは頸部から下の腹部でより明瞭な模様になります。そしてその模様は若干薄れるものの、尾の先端まで続きます。

  • キノボリオビトカゲ

    小さいが、力強い四肢がある

  • 背中には特徴的な大型鱗が並ぶ

    背中には特徴的な大型鱗が並ぶ

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  • 腹部は艶のある鱗が並ぶ

    腹部は艶のある鱗が並ぶ

  • 腹鱗は細長い卵型で艶があります。尾は円筒形で、6列の大形鱗が環状の皮膚に規則正しく並んでいます。触り心地は、チュウウゴクワニトカゲShinisaurus crocodilurusのそれに近いと感じました。
    …これらが、ミミナシオオトカゲの個体データと第一印象です。あまりにも個性的すぎて、うまく説明出来ません。強いて言うならば、ワニトカゲとドクトカゲを足して割ったような感じでしょうか。

ミミナシオオトカゲ、その実態に迫る-その2->>

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